第17回 日本語による スピーチコンテスト 
                     & クイズで楽しむ国際理解

 

 2005年10月30日(日)、秋田県生涯学習センター分館ジョイナスに於いて、第17回日本語によるスピーチコンテスト&クイズで楽しむ国際理解が開催されました。
 この、スピーチコンテストは、秋田ユネスコ協会主催で、秋田に住む外国人が、日頃習得した日本語で、自分の意見を発表することによって、日本語の向上を図ると共に、聞く人々もスピーチの中から新しい視点を得ながら、「共に生きる国際社会」の実現をみんなで考えようとすることを目的としています。バニヤンツリーはこの主旨に賛同し、2004年より共催として、この事業に関わっています。
 今年のテーマは「私のできる平和活動」。8人のスピーカーが、それぞれの平和活動を語りました。そして、その後の「クイズで楽しむ国際理解」では、会場の人々が、スピーカーのお国のクイズを楽しみながら、国際理解を深めました。さらに、クイズの全問正解者には、バニヤンツリーより、ノクシカタのポシェットが贈られました。

 メーンテーマ 「私のできる平和活動」
 時間      一人、5分のスピーチ
 審査基準   内容の構成、語句、表現力
 審査員    沢井 範夫 氏 (秋田県教育長生涯学習課課長)
         栗田 実 氏 (NHK秋田放送局長)
         杉山 朗子 氏 (国際教養大学助教授)
         カビール ムハムドゥル 氏 (バニヤンツリー副代表)

《 出場者 》
1.佐藤奈津美(日本 コロンビア) 外旭川小学校一年 「ひとりぼっちはいや」
2.テイ アイカ(中国) 秋田大学学生  「私が考える日中関係」
3.アナリザ サントス ヤノ(フィリピン) 主婦 「私から始めるKAPAAYA PAAN(平和)」
4.ハ テギョン(韓国) 秋田経済法科大学学生 「ボランティア活動」
5.ソウ ケイカ(中国) 主婦 「世界の平和と私たちにできること」
6.アユック エヨング クリスチャン(カメルーン) 英会話教室講師 「大きな友達の輪を作りたい」
7.アーウィン レーモン カスティル(アメリカ) 国際教養大学学生 「自分にできる事からはじめてみよう」
8.ピエダ バロン ブージャ(コロンビア) 主婦 「ダンスの喜びで平和を」
 ●審査の結果、4番のハ テギョンさん(韓国)が、最優秀賞(秋田県知事賞)を受賞しました。

 


スピーカーのみなさん


審査員のカビール副代表


フィリピンのアナリザさんのスピーチ


真剣に聞き入る会場の人々


さて、カメルーンのクイズです!


司会の池田佳奈さん


チェコの博士と相談しているのは・・


奈津美ちゃんノクシカタをゲット!

 


  このスピーチコンテストのテーマは「私のできる平和活動」。私は今まで平和というのは戦争のないことだと単純に考えていました。しかし八人の方のスピーチを聞いて、平和活動は大げさに考えるのではなく、もっと身近なことであるというのに気づきました。友達や家族と仲良くすることも平和への一歩です。宮沢賢治の言葉で「個人の幸福がない限り、世界全体の幸福はありえない」とあります。
 この言葉の意味を改めて考えるきっかけをくれた、みなさんのスピーチを聞くことができてよかったと思います。
                                             ( バニヤンツリー  池田佳奈 )

 
 この度の国際理解クイズは、楽しく、そして驚きの連続でした。
 一般常識だけでは到底クリアできない問題に悩まされたのは、私だけではなかったと思うのですが、いかがでしょうか。また、全問正解者は二人だったことが、クイズ提供者の工夫やレベルの高さを証明しています。スピーチの練習の合間に、このような興味深いクイズを考えてくださったスピーカーの皆さんに、深く感謝をいたします。私も皆さんと共に、様々な国の知識を得ることで、より良い国際人としての自分を磨いて行きたいと思っています。
 笑い声が響く会場で、スピーチコンテストのテーマ「私のできる平和活動」を思い出しました。このような時間もまた「私のできる平和活動」に違いありません。
                                       ( バニヤンツリー カビール ムハムドゥル )